第三回  下掛宝生流  能の会 羅生門 令和元年12月21日(土)午後3時開演 国立能楽堂

番組表

 羅生門あらすじ 

 勅命に従って大江山の鬼神を平らげた源頼光一党、此頃は頼光の館で日夜酒宴を繰り広げていた。春雨の降りやまぬ或る日の暮れ、一同はいつものごとく和やかに酒を酌み交し、宴もたけなわとなった頃、頼光が平井保昌に、近頃都に何か珍しい事はないかと問うと、保昌は羅生門に鬼が棲むという噂を申し述べる。それを聞いた頼光四天王の中の一人・渡辺綱(ワキ)は保昌を咎め立て、両者の間に激しい口論が勃発。王城の南門(正門)に鬼が棲むなど打ち捨てておけぬと憤る綱は、羅生門壇上に立て置く為の「印の札」を頼光より賜り、猛然と座を立ち館を後にする。
 口論の行きがかり上、夜中羅生門に赴く事となった綱は、馬に乗ってただ一騎、九条通りの表に打って出る。折からの激しい風雨に慄き歩みを止めた馬を乗り捨て、石壇に上がり「印の札」を壇上に立て置き帰ろうとするが、そこへ後ろから鬼(シテ)が兜を掴んで襲い掛かる。綱は騒ぐ事なく太刀を抜いて立ち向かうが、果して勝負の行方は…。

 見どころ 

  能『羅生門』は、ワキ方で非常に大事に扱われており、数ある演目の中でも上演機会が稀な秘曲です。当流では従来、宗家もしくは宗家に準ずる者がワキを勤めていましたが、今後のワキ方の技芸伝承を考慮し、この度は門下を代表して殿田謙吉が勤めます。鬼役のシテも存在感を要する重要な役で、渡辺綱との躍動的な対決場面は見た目にも分かりやすく、能を見慣れない方にも充分楽しめる作品となっています。
 また、舞囃子『三輪』では、舞手に現代能楽界最高峰の演者・友枝昭世師を迎え、通常はシテ方が担当する地謡を、ワキ方である当流・下掛宝生流が勤める初の試みに挑みます。
 狂言『二人袴』は、江戸式楽の伝統を継承する山本東次郎家に伝わる様々な曲の中でも、特に面白いと言われる演目で、これらも併せてご期待ください。
 元号も改まった新時代、能楽ワキ方の技が伝承されていく場にお立合いいただきたく、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。

 公演情報 

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下掛宝生流事務局

担当:大日方(オビナタ)
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